会計系クォーター

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第二新卒での経理転職

新しい職場に移って少し落ち着いてきたので、転職活動についてまとめたいと思います。

第二新卒経理への転職は、周りではあまり情報がなかったので手探り状態でしたが、初めての転職活動を通じていろいろな気付きがあったので参考になれば幸いです。

 

活動期間

約1ヶ月。その間に書類選考から面接、そして内定まで進みました。 意外とすんなり決まったのではないでしょうか。

諸事情あって退職してから転職活動を始めたので、期間中は活動に専念していました。退職前にも少しだけ転職活動をしたことがありますが、仕事をしながら面接日程を調整するのはかなり大変だった記憶があります。

ちなみに退職後はしばらく関西の実家に戻っていたので、面接で東京に行くことが何度かありました。その場合は必ず複数企業の面接予定を入れて、交通費と時間を節約するようにしていました。収入のない人間にとって往復交通費と宿代は馬鹿にならないんですよね。。。

 

希望条件

・事業会社での経理

・英語が活かせる環境

ワークライフバランスが著しく劣悪でないこと

 

英語と簿記をアピールしつつ、USCPA勉強のために激務ではない会社を希望していました。

逆に、以下の条件に関しては特にこだわりはありませんでした。

・年収

・勤務地

・業界

 

前職での給与が低かったので、どこに行っても年収アップが実現できる状態でした。なのでこの段階では給与は気にせず、実務経験が積める環境を重視していました。

 

Step1:エージェント登録・書類作成

基本的には転職エージェントにお世話になっていました。経理財務職を中心に企業を探していて、大手と専門のエージェントにいくつか登録して併用していました。

エージェントの利用にあたって会員登録をするのですが、この段階で履歴書と職務経歴書を作成してアップロードしました。会員登録完了後にエージェントとの面談に臨むことになるのですが、面談までに少なくとも履歴書は作成しておく必要があります。

また、職務経歴書も含めて、ドラフトでもいいので面談までに一度自力で書いておく方がベターです。面談が有意義なものになり、その後の選考もスムーズに進められます。遅かれ早かれ履歴書と職務経歴書は必要になるので、ここでサボらずにしっかり書いておくことをお勧めします。

 

Step2:転職エージェントとの面談

エージェント登録完了後、メールもしくは電話でエージェント側から面談依頼が来ます。

面談では、これまでのキャリアの棚卸、転職する理由、希望する条件を中心に話し、職務経歴書の添削なんかもお願いすれば手伝ってくれます。ネガティブな面も含めて本音ベースで伝えた方が、結果的には希望に沿った転職が実現する可能性が高くなると思われます。エージェント側は転職を成功させるのが仕事なので、企業と共有すべき情報とそうでない情報をちゃんと考えてくれます。

面談までに履歴書と職務経歴書を作成していれば、初回の面談時に早速いくつか求人を紹介してもらえます。私もいくつか求人情報を見せてもらい、気になった案件にその場で応募してもらうように依頼しました。面談以降は定期的にメールで求人情報を送ってもらい、応募したい企業を伝えるとエージェント側で手続きを進めてくれます。

 

Step3:書類選考

通過率 10社/35社

書類選考の通過率は3割弱でした。多めに書類を出していたのですが、計算してみると大半は書類で落とされますね。選考結果の連絡をもらってから不採用の理由を簡単に教えてもらえるのですが、やはりネックになるのは経理経験の有無でした。経理は経験がものを言う世界なので、簿記2級を持っているとはいえ他の候補者と比較した場合に劣ってしまうようです。

応募する求人を選ぶ際に、募集条件のハードルが自分の能力より高い場合がありますが、エージェントから紹介を受けたらひとまず応募してみるといいと思います。私は経理経験がほとんどなかったのですが、ダメ元で連結決算レベルの経験が必要とされる案件に応募してみたところ、企業側から「出していた求人ではないが、別のポジションで是非面接に進んでほしい」と打診されるといったこともありました。応募数を増やせばいいというわけではありませんが、興味のある求人に対しては多少ハードルが高くてもチャレンジしてみるといいかもしれません。エージェントとの面談等で書類を作り込んでおけば、あとは意思表示をすれば応募は完了するので、失うものは何もありません。

 

Step4:面接選考

一次面接通過率 6社/10社

二次面接通過率 1社/6社

書類選考を通過した10社のうち、一次面接を通過したのは6社でした。書類選考の段階である程度お互いの情報は伝わっているので、面接でうまく受け答えできれば一次面接は通過できると思われます。新卒採用面接と違って抽象的なことはあまり聞かれないので、職務経歴書を作成した時に整理しておいた転職理由や希望条件をうまく伝えられればいいので、私にとってはとてもやりやすく感じました。第二新卒転職での面接の特徴としては、経験が浅い分ポテンシャルや意欲をアピールしていくことが鍵になり、企業側も重視している面でもありますので、そういった内容はしっかり伝えていきましょう。

ちなみに最初に内定をもらった企業への入社を決めたので、一次面接を通過した6社のうち辞退した企業が3社あり、二次面接通過率は実質3社中1社になります。

不採用の理由を確認したところ、やはり一次・二次面接ともに他の候補者と比べて経験が足りないとのことでした。この点に関しては短期間で改善できるものではなかったため割り切って受け止め、逆にこれから実務経験を積むことで解消していけるのだとポジティブに捉えました。

 

Step5:内定から入社まで

内定をもらってから給与の提示を受け、入社の意思があるかどうかを伝える必要があります。初めての転職で失敗したのは実はこの段階でした。

他の企業も選考中だったので全て終わってから決めたいと思っていたのですが、面接結果の連絡がなかなか来なかったりするので、意思決定の猶予期間は長くありません。

第二希望の企業から内定をもらった時に第一希望の企業が選考中だった場合、第一希望の選考を辞退して第二希望の企業に入社するか、第二希望の内定を捨てて第一希望の選考に賭けるという選択を強いられる可能性があるということです。

この問題は、志望度の高い企業から順に選考を進めていけるよう日程調整することで解決できるので、早いタイミングで優先順位をつけておく必要があります。Step4で述べたように、私は結果的に3社辞退することになったのですが、かなり悩みましたね。

 

まとめ

転職の経緯を時系列で紹介しましたが、以上を踏まえて第二新卒での経理転職において押さえるべき内容をまとめます。

 

1.やはり経理は経験重視

経理未経験の場合は簿記2級(少なくとも勉強中であること)を前提として、少しでもいいので経理に関連する業務を積み、職務経歴書に反映させるように取り組んでいきましょう。具体的には現金管理、売上集計、数値データの管理等、簡単なものから始めるといいかと思います。同じ部署内で行なっている人が身近にいるなら手伝ってあげるだけでも十分です。履歴書に書けるだけでなく面接でその意欲もアピールできます。

 

2.新卒での就活よりは断然ラク

新卒での就活は基本的に総合職採用ですが、経理は専門職なので求められる要件や仕事内容が非常に具体的です。転職理由や希望条件を明確にしておけば、企業ごとの志望動機を掘り下げられるような質問はほとんどなかったので、面接での受け答えで困ることもほとんどありませんでした。私自身新卒の時はなかなか内定がもらえずに苦戦しましたが、それに比べれば断然やりやすかったです。

 

3.日程調整は計画的に

Step5で書いた通り、第一希望の企業を諦めたりすることなく納得した状態で転職するためにも、日程調整はうまく行なっていく必要があります。入社するかどうかはとりあえず内定もらってから考えればいいと思っていたのですが、あらかじめ頭に入れておくべき事項だと感じました。

 

転職は運とタイミングの要素も強いですが、私は希望に近い条件で転職できたので、結果的にはよかったと思っています。

この転職が成功だったと言えるように、そして来たるべき2回目の転職に備えて、経験を積み、資格取得に向けて努力していきます。